結婚した夫はお付き合いしている頃から借金がありました。お付き合いを始めてすぐ借金があることを打ち明け、10万円を貸して欲しいと言ったのです。隠さず話してくれたので返済意思はあるものだと思い10万円を彼に渡し、返済を見届けました。借金とはかけ離れた生活をしていたので借金返済をコンビニのATMでできるとは知りませんでしたし、他にも彼から借金をすることになった経緯や、どの会社にどのくらい借りているのかを聞きました。彼の当時の収入は30万円を超えおり、実家暮らしだったので出費は抑えられるため完済までそう長くはかからないだろうと考えていました。借金があることを知っているのでデートも家で過ごすことが多く、外で食事をするときや何か購入するときは私が払っていました。誕生日やクリスマスのプレゼントも断り、少しでも早く完済してほしいと思っていました。彼との付き合いも2年が経過し、結婚の話も出るようになりました。彼も借金の話を一切しなくなり完済したのだと思っていました。無事に入籍し、一緒に生活を始めるとき生活費などどうするか決めていると彼からお金の管理は全て私に任せたいと申し出たのです。彼の口座管理をすることになり、そこで彼に言われたのは「毎月7万ここに返済して」だったのです。それだけでなく「そこが終わったら今度はこっちに5万くらい返済で」と。よくよく聞くと、これまでの2年間で返済したのはごくわずか。給料が出ると全て引き出しパチンコやスロットに散財していたんだそうです。この2年間返済をしていれば残っていたとしてもごくわずかだったはずなのに、彼はお金を手にすると全て使ってしまうと自覚もありそれを避けるために金銭管理を私に託したというわけです。彼の借金はよくテレビCMで見かける消費者金融会社全部で3社から合計600万円近くありました。結婚してこんなことで悩むとは思っていませんでした。私も仕事をしていたのである程度の貯蓄があったのでそのお金で1番多く借り入れをしていた1社の借金を完済しました。残る2社は毎月10万円ずつ返済にあて、私も結婚したからと言って仕事をセーブすることなく働きました。夫もお小遣い制にし、無駄にお金を使うことのないようにしました。両親には借金のことは言えませんでした。家賃の安いアパートに住み、外食はせず職場でのお昼は手作り弁当、お風呂を沸かさずシャワーのみ、電気は極力使用しないなど節約節約の日々を新婚時期に送りました。全て完済したのは1年後です。それから彼の銀行口座の暗証番号を変え、自由なお金はお小遣いのみにし浪費癖をなくすこと、ギャンブルを卒業することができました。また運転免許証などの身分証も預かっています。借金することはとても簡単ですが、それを返済することはとても難しいことだと夫もやっと理解してくれたようです。