一時の幸せと一生の後悔

私がカードローンで借金をはじめてしたのは大学3年生の夏だった。 その当時の私はパチンコ屋でアルバイトをしながら大学に通う生活を送っていた。私の趣味はゲームセンターにあるボーダーブレイクというゲームをすることだった、アルバイトで稼いだお金のほとんどをそのゲームに費やした、今考えれば恐らくそれほど高くない新車を一台購入出来てしまうほど費やしていたと思う。 ボーダーブレイクは1回100円というゲームではなく、500円で1550秒ゲームが出来るというシステムのゲームだった、そのシステムがゆえ、大量のランキングの上位を維持するためには相当な金額が必要だったのである。私がカードローンを意識し始めたのは大学3年生の春である、夏にボーダーブレイクの大会があり、ランキング上位者にはゲーム会社から大会に招待され、実際にみんなの前でプレイをするのだ、私は大会に招待されたい一心でゲームに励んだ。しかし、現実は厳しかった、大学生の経済力と大人の経済力では当たり前だが使える金額が違う、私はアルバイトで稼いだお金をすべて費やしたが金欠に陥り、ゲームを続けられなくなった、そこで私へ悪魔の囁きがあった。そう、カードローンに手を出したのである、最初は20万円を借りた、私は大会が終わったらしばらくボーダーブレイクを休止し、返済を試みようと思った。だが20万円では足りず40万円、60万円と借金は膨らみ最終的には80万円の借金を抱えていた、そして途中から返済に追われる日々となり、最終的に借りたお金で返済するという完全に手が付けられない状態になった。結局、返済額が多くなり、大会にも出られず。私に残ったのは借金だけだった。それから社会人になり、カードローンがあるために車は購入できなく、家も買えない日々が7年間続いた。今は借金を返し終わり、普通の生活を送っているが街中でカードローンの看板を見るたびにまだ足が少し震える事がある。 カードローンは人生を破滅させる、絶対に手を出してはいけない。